矢中の杜を、ご存知ですか?
北条新聞No.1の記事より
NPO法人 ”矢中の杜”の守り人 事務局長 中村泰子
矢中の杜を、ご存知ですか?
そうです、旧北条小学校への道の右手にあるあの場所です。
かつては「矢中御殿」と呼ばれた昭和時代の豪華な邸宅。その邸宅を再生し、活用しながら保存しています。
矢中の杜は、北条出身の実業家矢中龍次郎氏が、昭和十三年(1938年)から十五年の歳月をかけて建設、平成二十三年(2011年)に国登録有形文化財になりました。南北に長い敷地は約770坪。本館居住棟、別館迎賓棟の2棟の建物と筑波石などで作られた庭園が広がっています。
建材研究家でもある矢中龍次郎氏の「永年の研究、発明成果を適用し」モデルとなる住宅を作る、という想いと、「皇族が休息できる迎賓空間を」という意図のもと造られた、格式と豪華さがあり、加えて独特の材料や建築的工夫を取り入れた邸宅なのです。特に、全館の換気の工夫は、40年近く使われなかった邸宅を、今も静かに守っています。
邸宅内は、あざやかな日本画が描かれた杉戸、美しい襖や建具金物、オリジナルの照明器具、全国から集めた銘木や銘石などなど、見どころ満載です。また、当時の調度品も多数残されていて、昭和の暮らしが感じられ、豪華でありながら懐かしいおじいちゃんのうち、という印象もあるのです。
BS朝日の「百年名家」にも取り上げられ、ドラマのロケ地に使われることもあります。朝ドラ「エール」でも使われたのですよ!
私たち”矢中の杜”の守り人は、長く使われていなかった邸宅を、清掃・整備し「矢中の杜」として再生、現在は、定期的な邸宅公開、イベント開催などの活用をして、修繕や整備を実施、保存を進めています。庭整備のチーム「庭倶楽部」も活動中です。(散歩中に声をかけられたよ、という方もいるかもしれませんね。)
矢中の杜は北条の自慢の場所のひとつです。ぜひ遊びにきてください!かつての矢中の杜の思い出など、聞かせていただけると嬉しいです
【 邸宅公開 】
毎週土曜日11時~16時
第2.4日曜日13時~16時
お一人様500円(中学生以下無料)
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北条新聞No.1の記事より
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